ベーリング海峡トンネルプロジェクト
分断のない世界へ、完成すれば計り知れない経済・社会的効果も


文鮮明総裁は2005年6月末、米国4大都市(ニューヨーク、ワシントンDC、シカゴ、ロサンゼルス)で行った巡回講演で、「アメリカ大陸とユーラシア大陸を分けているベーリング海峡に、橋梁を建設するか海底トンネルを掘る」という“ワールドピースキング・ブリッジ/トンネル”構想を発表した。それ以来、文総裁は世界100カ都市の巡回講演でも、「人類がこれ以上戦争と分断の必要ない平和王国を創建するのに決定的役割をするようになる」と強調し、「世界のすべての国家、すべての宗教が共に力を合わせ、この歴史的プロジェクトを成功させなければならない」と呼び掛けている。このプロジェクト意義と効果などについて考察してみよう。
橋かトンネルか
橋の建設自体は、現代の技術があれば不可能ではないが、橋の場合は、@冬季に押し寄せてくる流氷が橋脚にぶつかることで起こる安全問題A過酷な極地気候で1年の半分は車両通行ができない(10月初めから6月までは暴風と氷の世界)B冬季は夜が続くため通行に支障があるC補修及び維持管理が大変――などの問題がある。したがって、海底トンネルで両大陸を連結する方が、維持管理の効率や利用性、経済的効果などにおいてより有利で妥当といえる。
ピースキングトンネル建設の意義
1.疎通
約3万〜1万3000年前のウルム氷期の最寒期、ベーリング海峡地域は陸地化しており、ベーリング陸橋となっていた。ユーラシア大陸のモンゴロイドは、このベーリング陸橋を渡りアメリカ大陸に移住。動植物もこの陸橋を移動した。
2.分断
1万3千年前、氷河期の終わりと共に、ベーリング海峡は海水で埋まり、アジア大陸と北米大陸は断絶された。冷戦時代にベーリング海峡は、対立した2つの超大国の境界線となった。
3.分断から再び疎通へ
「ピースキング・トンネル」建設は、塞がった「道」を再び開くという意味を持つ。東半球と西半球に分かれている地球村を、一つに結び疎通させる事業であり、地球上にこれ以上戦争や分断のない平和王国を建設するきっかけを提供することになる。
期待される経済・社会的効果
アラスカは全世界の石炭埋蔵量の10%を占め、亜鉛、金、銅、銀、鉛などの各種鉱産物が無尽蔵に埋蔵されており、天然ガスや石油の埋蔵量も非常に多い。シベリヤにも各種地下資源が埋蔵されている。しかし、これまで安価で便利な輸送手段を確保できなかったために、経済的発展に制約を受けていた。「ピースキング・トンネル」が完成すれば、こうした天然資源や原材料が、世界市場において重要な役割を担うようになる。
ロシアは北米大陸と陸路で連結されることで、アメリカやカナダの物資、資本、技術の導入が容易になり、莫大な経済的利益を得ることができる。
これまで奥地であったアラスカとシベリアが、一躍観光資源化される。
自由貿易圏の拡大によって経済的な壁を取り除くと共に、宗教、人種、民族、文化、言語など、あらゆる障壁を乗り越えて人類が共生する「平和文化」を確立できる。
◆ベーリング海の気候
・北極圏の極地気候圏、冬季気温:−20〜60℃
・1年の約半分は夜
・ベーリング海峡は流氷の移動経路にある
・ベーリング海峡一帯では、毎年9〜10月頃から翌年6月末頃まで、氷結地域が観測される。
◆ピースキング・トンネル基本設計
・全長:85km
・海底区間:83km
・一般通行用車両及び列車トンネル2本:直径14m
・サービストンネル1本:直径7m
・深さ:海底下平均60〜70m
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